スポーツ選手の在留資格について: 興行ビザと特定活動ビザの詳細ガイド

スポーツ選手の在留資格について: 興行ビザと特定活動ビザの詳細ガイド

 

こんにちは、I A F J行政書士事務所です。今回は、スポーツ選手が日本で活動するために必要な在留資格について、特に「興行」ビザと「特定活動」ビザに焦点を当てて解説いたします。また、外国人指導者を招聘する際に一般的に使用される「技能」ビザについても少し触れますが、本ブログでは主に選手のビザに関する情報を提供します。スポーツ選手が日本で円滑に活動を開始するためには、適切なビザの選択と申請が不可欠です。これから、その詳細について詳しく見ていきましょう。

 

スポーツ選手のビザとは?

まず初めに、スポーツ選手が日本で活動するために必要な在留資格について説明します。スポーツ選手の在留資格は、プロ選手とアマチュア選手で異なります。それぞれの働き方や報酬の受け取り方、所属機関の性質によって、適用される在留資格も変わってきます。

 

プロ選手の在留資格 – 興行ビザ

◯プロ選手の定義

プロ選手とは、スポーツの試合を事業として行う機関やチームから直接報酬を得ている選手を指します。プロスポーツ選手として認められる例としては、プロ野球選手、Jリーグのサッカー選手、リーグワンのラグビー選手、Bリーグのバスケットボール選手、プロゴルファー、力士、格闘家、さらには個人競技の選手やEスポーツの選手も含まれます。また、監督やコーチ、トレーナーなど、プロ選手と一体的に活動するスタッフも興行ビザの対象となります。

◯プロスポーツ選手の家族

プロスポーツ選手が日本で活動する場合、その家族も「家族滞在ビザ」を申請する必要があります。このビザにより、選手の家族も日本で生活することが可能となります。

◯興行ビザの必要書類

プロスポーツ選手が興行ビザを申請する際には、以下の書類が必要となります。

  1. 所属チーム・招聘機関の概要を明らかにする書類
    • 登記事項証明書
    • 直近の決算書
    • 従業員名簿
  2. 興行施設の概要が分かる書類:有名なスタジアムや競技場で行う場合は不要ですが、一般的には興行を行う施設の概要が分かる書類が必要です。
  3. 請負契約書の写し:招聘機関が興行を受け負っている場合に必要です。
  4. 具体的な活動内容を証する文書:契約書のコピーや出演承諾書など、申請人の日本での活動内容、期間、地位及び報酬を証する書類。
  5. その他参考となる:興行に関する宣伝資料、滞在日程表、興行日程表など

 

アマチュア選手の在留資格 – 特定活動ビザ

◯アマチュア選手の定義

アマチュア選手とは、事業団を運営する企業の広告活動の対価として報酬を得ている選手を指します。この場合、所属機関がスポーツの試合を事業として行っていないことが条件となります。ただし、実業団でも専らスポーツ選手として活動するプロ契約の場合は、興行ビザが適用されることがあります。

◯アマチュア選手の許可条件

アマチュア選手が特定活動ビザを取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. オリンピックやワールドカップ、世界選手権などの国際的な競技大会に参加した経験があること。
  2. 報酬が月25万円以上であること。

◯アマチュア選手の家族

アマチュア選手の家族も「特定活動ビザ」を申請する必要があります。このビザにより、アマチュア選手の家族も日本での生活が可能となります。

◯特定活動ビザの必要書類

アマチュア選手が特定活動ビザを申請する際には、以下の書類が必要です。

  1. 雇用契約書の写し:活動の内容、雇用期間、報酬等の待遇を記載したもの。
  2. 履歴書及び履歴を証明する書類:選手の経歴を明らかにするための書類。卒業証明書・職歴
  3. 大会の出場歴と成績が分かる書類:過去の大会出場歴や成績を証明する書類。
  4. 雇用する日本の会社の書類:登記事項証明書、貸借対照表または損益計算書、会社のパンフレットなど。

 

外国人指導者の在留資格 – 技能ビザ

外国人指導者を招聘する場合、一般的には「技能」ビザで申請します。このビザは、特定の技能を持つ外国人が日本でその分野で熟練した技能を活かして働くことを許可するものです。スポーツの分野では、コーチやトレーナーなどがこのビザの対象となります。技能ビザの申請には、指導者の指導歴や競技者としての実績を証明する書類、招聘機関の詳細な情報が必要です。具体的な要件など、詳しくは別の回に書きます。

 

ビザ申請の重要性とタイミング

スポーツ選手が日本で活動を開始するためには、適切なビザの取得が不可欠です。ビザの取得には通常、数週間から数ヶ月かかることがあります。準備が遅れると、チームへの合流が遅れたり、最悪の場合、試合が中止になることもあります。そのため、ビザの申請は早めに行うことが重要です。

 

 

まとめ

スポーツ選手の在留資格には、プロスポーツ選手の「興行ビザ」とアマチュア選手の「特定活動ビザ」の2種類があります。それぞれのビザには異なる条件があり、必要な書類も異なります。適切なビザを取得するためには、詳細な情報と適切な準備が必要です。また、外国人指導者を招聘する場合には、「技能」ビザの申請も考慮する必要があります。

I A F J行政書士事務所では、スポーツ選手やその家族、指導者のビザ申請をサポートしています。ご不明な点や詳細なサポートが必要な場合は、ぜひ当事務所までご相談ください。全力でサポートいたします。

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